丸京製菓株式会社の本社工場は、世界一のどらやき生産量だけでなく、安心・安全においても世界最高品質のどらやきの製造にこだわっています。そのためにまず2002年5月に、HACCP(※1)対応の最新工場を設立し、衛生的で、生産性の高い、機能的な構造を実現しました。さらに2007年5月には、「鳥取県HACCP適合施設認定制度」の認定も取得しています。
さらなる高みを目指して
さらに、世界最高のどらやき製造を目指すために「ISO22000」(※2)認証取得活動をキックオフし、2011年11月に認証取得をいたしました。ISO22000の認証取得においては、世界的に権威のある英国の認定機関「UKAS」を選定し、認証取得は、世界最大規模の認証機関(第3者監査機関)の「ビューロベリタス」で審査を受け、世界的に認められた食品安全マネジメントシステムの工場で生産をしています。
認証範囲:どらやき、カステラ、蒸しまんじゅう及びもなかの製造(混合、加熱(蒸気・焼成)、包装)及び焼きまんじゅうの包装(窒素充填を含む)
食品業界の動向と丸京製菓の挑戦
世界の食品安全システムはISO22000から「FSSC22000」へ移行しています。FSSC22000とは、ISO22000に「ISO/TS22002-1」(※3)を組み合わせ、さらに追加要求事項(法令規制事項等)を加えた、現在世界最高峰の食品安全基準です。日本におけるFSSC22000の認証活動は2010年度から大手流通小売業者などが取り組みを開始し、ヒートアップしつつあります。
丸京製菓は、このFSSC22000を2013年4月に認定取得いたしました。これからも世界一美味しくて、安心安全で、高品質のどらやきを極めるため、丸京製菓株式会社は挑戦を続けていきます!
HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point=危害分析重要管理点)とは、1960年代に米国で宇宙食の安全性を確保するために開発された食品の衛生管理の手法です。このシステムは、食品の製造工程の段階で発生するおそれのある微生物汚染や異物混入などの危害について調査・分析(HA)し、この分析結果に基づいて、製造工程のどの段階で対策を講ずれば、より安全性が確保された製品を得ることができるかという重要管理点(CCP)を定め、これが遵守されているかを常時モニターすることにより、製造工程全般を通じて製品のより一層の安全確保を図る手法です。
※2 ISO22000とは
ISO22000(International Organization for Standardization)とは、『食品安全マネジメントシステム。フードチェーンに関わる組織に対する要求事項』の国際標準規格です。安全な食品を生産・流通・販売するために、HACCP手法とISO9001(品質マネジメントシステム規格)を基礎としたマネジメントシステムを運用するために必要な要求事項を規定しています。
※3 ISO/TS22002-1とは
国際的な食品メーカーや食品流通会社の連合組織であるGFSI(Global Food Safety Initiative)が定めた前提条件プログラムを適用した食品安全基準システム(PAS220:2008年にBSI【英国規格協会】から発行)と同等の規格をISO【国際標準化機構】から2009年に発行されたものです。ISO22000ではカバーできなかった食品安全対策(フード・テロ、原材料やアレルギー物質の管理など)について、具体的に定めています。